夜目が冴える
寝返りをうつ
爪を噛んだ指をただ眺める
無気力に押され手付かずの朝
ポストに響く音に耳を済ます日々
自動販売機の光目指し
音漏れが響く灰色の道
何も考えず狂いそなとき
手探りで探す虹色の道
あたりさわりのない言葉で
ふわり座りふたり話した
変わらない明日と気づかない今日
飛行場の赤い灯が揺れてる
夜を走る
見下ろした高速
四角形のコンクリートと海
区切られた街並み
隅っこの落書き
座席の日差し
光るページ